3月11日、この日のことは、この先もずっと後悔するのだと思います。
朝、ノアの様子を見に行くと、ノアのベッドの側に、カチカチのウンチが転がっていました。ベッドに敷いていた毛布にもソファーにも、ウンチの跡が付いていました。
夜中、出なくて苦しくて、部屋中歩き回って力んでいたのでしょう。
マスカルポーネでさえ嫌がって、なめてくれませんでした。ただ、お皿に入れておいた、すりつぶした「純」は、なめた形跡がありました。
この日は、どうしても出かけなければいけない用がありました。用が終わると大急ぎで帰宅しましたが、その頃には日射しの向きが変わっていて、ベランダピクニックは15分位しかできませんでした。
湯たんぽと一緒に、毛布の中でのベランダピクニック。
間に合わなくて、ごめんね。
口が痛そうで、腫れているように思いました。
夜は、温灸。
いつもはノアがやって来て、それから・・・だったのが、この日は連れて来なければいけませんでした。抱っこしたノアの体はとても軽く、子猫のように頼りなかったのを憶えています。
最期の温灸直前。温灸は、いつも私の膝の上で。
そしてこの後、悔やんでも悔やみきれないことをしてしまったのでした。
日に日に弱っていくノア。ただただ、元気になって欲しかったのです。いつもなら与えないようなフードを取り寄せていました。
届いたのを見た時、嫌な感じがしたのですが、ノアのような状態でのレビュー評判がよかったのだからと自分に言い聞かせ、シリンジで強制給餌してしまいました。
その後、卵黄も。
どうしてそんなことするの?と、涙に潤んだまん丸な目で見上げていたのに。
水やマスカルポーネすら受け付けなくなっていた体に、そんな酷なことをしてしまったのです。これが一気に悪化させる原因になったのだと思います。
生きて欲しいというエゴを押し付け、無理をさせ苦しめてしまった自分を今でも許すことができません。
一心に愛してくれていたのに酷いことをしたと、悔やんでも悔やみきれません。
ゆっくりと自然にノアのペースで逝かせてあげれば、あんなに苦しまなくてすんだのに。
強制給餌をした後、すっかり嫌われてしまいましたが、リビングに1匹残して寝るのは心配で、ソファーに掛け布団と枕を持ちこみ、そこで眠ることにしました。
夜中ふと、気配に気が付き見ると、ノアが暗がりの中、スフィンクス座りで私をじっと見上げていました。ノアのベッドは、ソファーの背中側なので、わざわざまわりこんで来ていたのです。
一緒に寝たいのかと思い、布団の中へ入れました。でも窮屈だったのでしょう。少しすると下りました。そして、リビングのドアの前に座り、開けろというように見上げました。
ドアを開けると、寝室の前あたりの廊下に、座り込みました。入るわけでもなさそうだったので、寒いからこっちへおいでと、リビングへ連れ戻しても、またドアを開けろと座り、開けると同じところに座り込みます。
もしかしてと、寝室のベッドに布団と枕を戻し、ノアをのせると、そのまま一緒に寝てくれました。
ノアが私の肩にアゴをのせて、顔と顔をくっつけあって寝るのが私たちのスタイルでした。
数日前から別々に寝ていて、もうノアの重みを感じて眠ることはないのかと思っていたので、嬉しくて嬉しくて。
夜中何度も吐いたりして、しんどかっただろうに、ずっと居てくれました。
酷いことをしたのに、ノアは私に、最高にしあわせな時間を残してくれたのです。この時間がなかったら、きっともっとつらかったと思います。
血糖値:100(6:30)、143(19:30)
インスリン:0.5(19:30)
カリウム
温灸(21:30)
タンポポ茶:3ml×3回
* ブログランキング表示ここから */>
クリックで応援いただけると、うれしいデス。(猫ノア)
nekomonoへは、コチラから↓
* ブログランキング表示ここまで */>
posted by nekomono at 16:18
|
Comment(0)
|
最期の3月
|
|