ちなみに、人の歯の総数は約32本。数的には同じくらいです。なんだか信じられないような・・・。でも切歯(犬歯と犬歯の間の歯)なんて、愛おしくなるくらい、つぶつぶ小さいですものね!
30本、ありますか?

そんな可愛い猫の歯にも、人と同じように歯垢がたまります。猫さんの口が臭い・・・と、感じたことはありませんか?口臭の原因は、歯垢や歯石かもしれません。
歯垢は、細菌の塊。たまった歯垢を放置すると、唾液にふくまれているカルシウム成分が沈着して固まり、歯石になります。沈着率は、結構高いようで、老齢になるとさらにあがります。
歯石の上にさらに歯垢がつくと、歯垢中の菌により歯茎が腫れ、歯肉炎や歯周病になる恐れがあるそうです。
歯茎が腫れると、猫さんは痛くてご飯がすすまなくなります。ご飯を激しくねだるのに、食べ始めるとすぐやめてしまう・・・なんてことが(体験談)。食べられなくなると、栄養不足による体力の低下が心配ですよね。
それだけではありません。調べてみると、口内の環境が悪いと、他の疾患を引き起こす・・・との専門家の研究も。口の中のバクテリアが、歯茎などの血管からカラダの中に入り、内臓疾患を引き起こす可能性があるようなのです。
口の中の状態は、思っている以上に健康に影響を及ぼすのですね。
そんな歯石ができないよう、予防を!自宅できるケアは、やっぱり歯磨きではないでしょうか。歯ブラシで、毎日歯垢をとるだけで、かなり予防できると思います。
「ついた日にとる」が基本なので、できれば毎日。難しいようでしたら、2-3日に1回。磨きポイントは、歯と歯茎の境目です。
猫は口が小さいので、歯ブラシは専用のものを。nekomonoでおすすめしている猫用の360度型歯ブラシは、とても磨きやすいです。

ペット用歯磨き粉などは、どうなのでしょうね。人が飲んでもまったく問題ないものでしたらよいですが、人のように水でゆすぐことができませんから・・・。
一度ラッキーなことがありました。
ノアの歯に、歯石らしきものがついていた時期があって(歯磨きしていなかった)、とらなきゃなーと思っていたら、いつの間にとれて・・・。もしかしたら、歯磨きし始めたのがよかったのかもしれませんね。
こういうことは稀かもしれませんが、ぜひ歯磨きを習慣にして、お口健康に!
忘れないよう、冷蔵庫の扉に配置・・・

*参考
イラストでみる猫学、イラストでみる猫の病気、目でみるからだのメカニズムなど