日本では、「猫にマタタビ」がよく知られているので、「キャットニップ」は、意外と知られていないようですね。
でも、マタタビのない西洋(マタタビの生育地域は、アジアのようです)では、「猫にキャットニップ」。海外製の猫おもちゃには、一般的に、マタタビではなく、キャットニップが使われています。
キャットニップは、しそ科の多年草。
西洋では、ハーブとして古くからよく知られています。
キャットニップ(Catnip)という名前は、猫がこの植物を好きなことから、ついたそうです。
猫(cat)が、むしる(nip)?
こちらの写真は、我家のキャットニップ。
初夏に可憐な花を・・・
猫は、キャットニップの成分「ネペタラクトン」に反応しているらしく、匂いに誘われて遊びます。
マタタビと似ていますね。
ですが、個体差もあり、まったく反応しない猫もいます。マタタビと同じで、成熟していない子猫のうちは、あまり反応しないようです。
リラックス効果もある匂いが、日ごろのストレスの解消や、爪とぎにふりかければ、しつけにも。
車に乗る前に食べさせれば、吐き気止めがわりになります。
キャットニップに夢中な、猫の一例・・・
画面から、はみ出・・・
キャットニップの歴史は古く、古代ローマ時代には、調味料や医薬品として使われていたようです。アメリカではなんと、浣腸薬にも!大腸を洗浄したり、腸の痛みを軽減していたのですね。
タンニンという成分が含まれているのですが、これが、たんぱく質を固める作用があり、皮膚や粘膜を保護します。
キャットニップは、ハーブティとして、今も飲まれます。
お腹に溜まったガスを抜いたり、下痢を止めたり、安眠効果もある・・・と、いわれています。
発汗作用があるので、風邪のひきはじめにもオススメ。ビタミンCも含まれていますよ♪
ただ、弛緩作用や通径作用のため、妊娠中には飲まない方がよいようです。
妊娠中の猫さんに食べさせるのも、あまりオススメできません。
キャットニップ入りのおもちゃは、噛んでも簡単に中身が出てこないものを使ってくださいね。
実は、nekomonoのホームページにもずっとキャットニップのページが、存在しているのですが、目立たない・・・みたい・・・?ちょっと寂しい・・・。
そうそう、忘れるところでした。キャットニップと、キャットミント・・・。
いっしょくたにされることが多いようですが、同じものではありません。
*catnip(Nepeta cataria)
*catmint(Nepeta mussinii)
でも、両方ともネペタという属性の仲間で、猫が好む植物。猫ノア部長いわく、「ネペタラクトン、さいこー!」だそうです。
猫ノア部長が、ネペタラクトンにやられている様子は、コチラから。
ブ、ブレブレです・・・。
*参考文献
ハーブ大全、ハーブティ辞典、ハーブ栽培、Herbs for Pets など